快適に使っていたmint 20.3でしたが、久し振りにトラブってしまいました。
ある日、PCを起動するとログイン画面が現れました。設定は自動ログインにしていたので、起動時のログイン画面は久し振りです。問題はここから・・・。
パスワードを入力してログインしても、またパスワード入力画面が表示されます。何回やっても無限ループです。

この問題の原因は、ストレージの空き容量不足です。
ストレージの空き容量を増やせば問題は解決するのですが、mint20.3を入れていたUSBメモリーが見当たりません。LIVEで操作して解決しようと思ったのですが、19.3はあるのに、20.3が無い!
ファイル操作だけなら19.3でも行けるのですが、気分的にしっくりこないので、久し振りにWindows10を起動してmintのISOイメージファイルをダウンロードすることにしました。HPを覗いてみると、21がリリースされていて少し気になります。LTSバージョンです。LIVEでの操作を止めて、これをインストールしてみることにしました。サポート期間は27年まで。20からは大きな変更はなく、不具合の改善などのマイナーバージョンアップっぽい感じです。シナモンではインターフェイスのアニメーションやデザインが少し変わったらしいです。Xfceでは見た目の違いや操作感の違いは感じませんでした。

で、homeは別パーティションにあるので、homeの場所を指定するだけなのは何時ものやり方です。
作成したファイルなどはそのままコピペするだけで、今まで通り使えます。システムだけ20と21を入れ替えるだけです。

あ

しかし、システムにインストールしたアプリは入れ直しが必要です。
一番楽なのはappimageファイルです。これはファイル単体で動くので、homeに置いたappimageファイルを起動するだけで使えます。私の場合は、アカウント情報を管理するKeepassXCというアプリとメールクライアントのThunderbirdをappimageファイルで使っています。アプリのサイズは34MBでデータファイルは42KiB程度です。これならプログラムをUSBメモリなどにコピーして持ち運んで別PCで使うこともできます。
appimageは全てのアプリが対応している訳ではないので、それ以外のアプリは別の方法で入れることになります。

21のインストールはサクッと終わりました。使いたいアプリをインストールしますが、時間節約のためソフトウェアマネージャーから入れることにしました。普通にアプリを探して入れれば少し古いバージョンになってしまうので、メニューのFlatpakから入れることにします。Flatpakはシステムとアプリを分離して実行するため、セキュリティ面で優位性があります。ソフトウェアマネージャーのFlatpakアプリは、通常の方法でソフトウェアマネージャーからインストールするファイルよりも新しいバージョンなので一石二鳥です。

あ

個人設定はhomeに保存してあるファイルを移植して完了です。

先程のappimageアプリですが、デスクトップで使うには少し不便です。アプリケーションメニューには表示されないので、ファイルマネージャーを開いてからappimageファイルを実行するのは手間ですよね。手動でメニューに登録する手もあるのですが、これも手間です。
探すと、Appimage Lancherなるプログラムがありました。このプログラムから起動するとアプリケーションメニューに登録されるようです。github.comに行ってAppimage Lancherのdebファイルをダウンロードしてインストールします。

い

appimageファイルを右クリックしてappimage lancher -Integrate and runで開けばOK。スタートメニューに自動で登録されます。

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手動で登録するときは、home - .local - share - applicationに.desktopファイルを作成してメニューに表示させますが、これをアプリが行ってくれるということですね。

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Appimage Lancherで起動すると、もとのappimageファイルは~/Applicationsに配置されます。